2018年10月27日放送の『にじいろジーン』のニッポン開運★福めぐりというコーナーで、前回に引き続き伊勢神宮が取り上げられていました。
前回に紹介したのは、伊勢神宮に行く前に二見興玉神社で禊「無垢塩祓い」を受けること。
そして、「外宮→内宮」の順番で参拝することが習わしだという事。
さらには、20年に一度、8年かけて行う「神宮式年遷宮」の費用がおよそ550億円にのぼることや正宮が建っていた神宮屈指の聖地「古殿地」などを紹介しました。
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にじいろジーンで紹介された正しい伊勢神宮の参拝法とは?
2018年10月20日放送の『にじいろジーン』のニッポン開運★福めぐりというコーナーで、伊勢神宮が取り上げられていました。 因みに前回はコチラの神社です。 創建は紀元前、日本の総氏神・天照大御神を祀る ...
というわけで、今回はいよいよ内宮の正しい参拝方法をご紹介します。
目次
よりご利益が授かれる伊勢神宮の参拝の仕方 続編
全ての神社の上に位置する神社として、別格視されている日本最高位の神社である伊勢神宮です。
そのため、例えば、 現在、全国の神社で授かれる伊勢神宮の御神札「神宮大麻」は、実は伊勢神宮の御札であり、遠い地でもお伊勢様のご利益を授かれるようにと、室町時代頃から日本中の神社で広く頒布されるようになったもので、一般的な神棚も「神宮大麻」のサイズに合わせて作られているほどなんです。
そんな伊勢神宮の中で八百万の神の中で最も尊い神とされる天照大御神が祀られているのが伊勢神宮の内宮なのです。
日本人なら一度はお参りすべきお宮のよりご利益を授かれる参拝の仕方を説明します。
①宇治橋の擬宝珠に触れて祈願!
全長101.8m、下には伊勢神宮の貴重な水源とされてきた五十鈴川が流れる御神域への架け橋「宇治橋」。
実はこの橋を渡る際、 橋の欄干にある擬宝珠(ぎぼし)の西詰北側二本目を触れて祈願すると良いとされているのですが、それには理由があります。
その擬宝珠にだけ宇治橋の守護神が祀られている 饗土橋姫(あえどはしひめ)神社で、特別に祈願した「萬度麻(まんどぬさ)」という御神札が納められているんです。
そのため、この擬宝珠に触れることで、「再度、伊勢神宮の参拝に訪れることができる」と古くから庶民の間で信仰を集められてきたそうなんです。
②手水舎だけでなく、ぜひ五十鈴川でお清めを!
霊験あらたかな古の世界 、人工物がほとんどないと言われる神苑を通り抜けると、手水舎がありますが、その際は五十鈴川でもお清めをしましょう。
そもそも五十鈴川は古来より参拝者が禊を行ってきた場所です。
そのため、現在もここで手を清めてからお参りに向かうのが良いとされています。
手水舎の裏手に五十鈴川で手水できるスペースがあります。
③正宮へ向かう前に、瀧祭神(たきまつりのかみ)で参拝を!
そして、五十鈴川で身を清めたところで、いざ天照大御神が祀られている正宮へ・・・
と言いたいところですが、その前に正面のルートから右にそれたところにあるお宮、瀧祭神(たきまつりのかみ)で参拝をしましょう!
こちらに祀られている五十鈴川の守り神「瀧祭大神」は古来より社殿のない石畳に祀られているものの、実は内宮に入ったら最初に参拝するのが良いとされている神様なのです。
そのため、瀧祭神は内宮の30社ある所官社の中で、最も社格が高いとされるお宮なんです。
そんな瀧祭神を参拝したところで、いよいよ八百万の神で最も尊いとされる天照大御神が祀られる正宮へ!
④正宮では日々の感謝や平和を願うと良いとされている
日本の総氏神「天照大御神」が鎮座し、三種の神器の一つ「八咫の鏡」を御神体とする正宮は、元々天皇陛下が神様に捧げ物を奉納して、国民の平和を祈願する場所。
そのため、ここ正宮では自身の願い事をするより日々の感謝や平和への願いをするのが良いとされています。
そうして、日々の感謝を願った後は、諸願成就の祈願ができるお宮へ行きましょう!
風日祈宮橋 (かぜひのみのみやばし)
その途中、風日祈宮橋では絶景が見られます。
また、この風日祈宮橋の先にはモンゴル帝国が攻めて来た鎌倉時代の出来事である元寇の際に、神風で日本を守ったと言われる雨風を司る神を祀られている風日祈宮があります。
⑤諸願成就の祈願は「荒祭宮(あらまつりのみや)」でするのが良い
全ての神様には優しく平和的な一面の和御魂(にぎみたま)と荒々しく活動的で格別に顕著なご神徳を持つ一面の荒御魂(あらみたま)が存在してると言われています。
そんな天照大御神の和御魂を祀っている「正宮」に対し、荒御魂を特別に祀っているのが「荒祭宮」です。
そのため、「荒祭宮」は内宮の別宮(正宮についで尊い)10社の中でも最も位が高いとされており、ここでは自身の目標など諸願成就の祈願をするのが良いそうです。
伊勢神宮にないもの
因みに、伊勢神宮には多くの神社にある授与所におみくじがありません。
伊勢神宮は「一生に一度はお伊勢参り」と憧れられた聖地であり、「参拝できた日こそ吉日」と考えられたため、吉凶を占う必要がなかったからです。
※次回は身延山久遠寺について紹介します。