2018年11月10日放送の『にじいろジーン』のニッポン開運★福めぐりというコーナーで、自然の神秘とそのパワーが絶大である栃木県にある出流山(いずるやま)満願寺が取り上げられていました。
因みに前回は身延山久遠寺でした。
満願寺は病気・延命・財福授与など10種の現世のご利益を授けてくれるという十一面観世音菩薩を安置する観音の霊窟と呼ばれる洞窟がもとで、西暦765年に開山されたお寺です。
しかも、その観音の霊窟に参拝すると、次々と”子宝に恵まれる”ことから、子授け・安産・子育てのご利益が絶大と言われているお寺です。
霊窟に安置されるは自然の神秘の仏様についてご紹介します。
2018年11月3日放送の『にじいろジーン』 全国的にも珍しい断崖の「観音霊窟」とは?
日光山輪王寺や日光二荒山神社の創建に深く関与し、日光山信仰の源を作ったと言われる勝道上人(しょうどうしょうにん)によって765年に開山された出流山満願寺。
およそ1200年前に発見されたとされる十一面観世音菩薩を安置すると言われる”観音の霊窟”で、子宝に恵まれなかった勝道上人の母がここに21日間籠って祈願し、翌年、男の子(勝道上人)を授かったという伝承から、子宝・安産のパワーが絶大とも言われるお寺です。
そんな霊窟がある奥の院の前に、まずは本堂へ・・・・
本堂
1740年の大火の後、1764年に再建。
茨城県の筑波山神社、奈良県の興福寺とともに日本三御堂(おみどう)の一つと言われています(諸説あります)。
古くから山間の川には”龍神さま”が住むという伝説があり、本堂の屋根には100前後の龍の彫刻が施されています。
さらに、その本堂の中には、12年に一度(午年) 御開帳される秘仏・千手観音菩薩が祀られています。
そんな12年の一度の御開帳時には、ご本尊と手綱で結ばれた本堂前の柱「回向柱」に触れ、秘仏・千手観音菩薩とご縁を結ぶことが出来ます。
その一方で、平時から本堂で行われているのが、厄除けの護摩祈祷と心身浄化の座禅です。
満願寺での座禅作法
姿勢を正し、心を落ち着かせるのが座禅です。
①目は”半眼”(薄目の状態)
② やや前方を見据える
③ゆっくり呼吸(鼻で吸って、吐いてを繰り返す)
「所作を整えることは、仏の教えである」という意味の威儀即仏法(いぎそくぶっぽう)。
正しい姿勢を取り、様々な情報を遮断して心を落ち着かせることで、呼吸が整い、美しい心を手に入れられると言われています。
座禅で心を整えたら、子宝と安産のご利益が絶大と言われる十一面観世音菩薩を安置する観音の霊窟・満願寺奥の院へと向かいしょう。
大悲の滝
本堂から歩くこと約15分。
観音霊窟の湧き水が直接流れ込む「大悲の滝」は、高さ約8mであり、古くから僧侶が滝行を行ってきたここでは、一般の参詣者も滝行が可能です。
(滝行体験※予約制:午前9時/午後2時~ 行衣レンタル:1人1000円)
週末には多くの希望者が心身を清めるために訪れているそうです。
さらに、「大悲の滝」の水には子宝・安産のご利益もあるとのことです。
そして、いよいよ出流山の断崖に建てられている奥の院 へ・・・
奥の院
ここには満願寺開山のキッカケとなった霊窟があり、子宝・安産のご利益が授かれる満願寺最大のパワースポットとも言われているのです。
霊窟で安置されている観音様は鍾乳石で出来ており、後ろ姿が十一面観世音菩薩に似ていると言われていることから、御本尊様が十一面観世音菩薩になりました。
それは、今からおよそ1200年前、修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)によって発見されました。
この霊窟に21日間こもって祈願したところ、子宝に恵まれたという満願寺の開祖:勝道上人の母の伝承から、現在でもこの観音霊窟は子宝と安産のパワーを授かれるスポットとして、広く全国に知れ渡っています。
そんな観音様にあやかった「子種石守(1000円)」というお守りがあり、霊窟の石の一部が納められています。