2018年12月1日放送の『にじいろジーン』のニッポン開運★福めぐりというコーナーで、ミシュラングリーンガイド・ジャポンで一つ星で、”もみじ寺”とも親しまれている大山寺です。
新宿から約90分(新宿駅~小田急線急行&神奈川中央交通バス~大山エリア)で、この関東屈指の紅葉スポットにたどり着けます。
目次
2018年12月1日放送の『にじいろジーン』で紹介された「大山詣り」と開運法とは?
江戸時代、関東において庶民の参詣地として人気だったのが富士山と高尾山と大山です。
その中でも、あの「お伊勢参り」と匹敵するほどの人気を誇ったのが、江戸から片道70km、関所がなし、往復でも一週間という場所にあった大山(大山詣り)です。
江戸の人口の1/5である約20万人が 毎年参拝していました。
そのため、徐々に街道が整備され、いつしか「関東すべての道は大山に通じる」とまで言われるようになり、その人気を示す証拠に大山詣りでは「納め太刀」という木太刀を奉納する祈願があったのですが、あの世界に誇る浮世絵師の葛飾北斎が描いた「東海道五十三次 藤澤」にも木太刀を持つ男、そして同じく海外にもファンが多い江戸時代の浮世絵師歌川広重の「東海道五十三次之内 保土ヶ谷 新町橋」にも木太刀を持つ男が描かれています。
さらに「大山詣り」はその人気から歌舞伎や落語の演目にもなりました。
当時、大山詣りを演じる歌舞伎役者の浮世絵は庶民の間で飛ぶように売れたそうです。
「大山詣り」でお参りするのは、大山寺とそこからさらに登ったところに鎮座する大山阿夫利神社です。
ご利益は五穀豊穣・商売繁盛と絶大なる勝負運アップです。
そんな一社一寺を巡る「大山詣り」を、登山なら約20分、ケーブルカーの大山駅からなら徒歩約5分という大山寺から紹介します。
大山寺
奈良の東大寺を開いた良弁僧正によって、755年に開山されたのが大山寺です。
大山寺は成田山新勝寺(千葉)、高幡山金剛寺(東京)と並び、関東三大不動の一つ(諸説あり)に数えられています。
江戸時代、「大山詣り」では雨降山(あぶりさん)とよばれる大山を守る不動明王に五穀豊穣や商売繁盛を願ったんだそうです。
因みに、本堂入り口から見える仏像は、”御前立”と呼ばれるご本像を模した仏像で、実際の御本尊はこの裏にあるそうです。
というのも、この御本尊は全国的にも珍しい鉄製の不動明王(鉄造不動明王)で秘仏とされているからなんです。
しかし、その秘仏も2018年に限って特別に毎日御開帳(拝観料:400円)され、直接お参りすることが出来ます。
鉄造不動明王(くろがねふどうみょうおう)
1264年に鋳造、昭和3年に国宝指定(のちに重要文化財指定)されました。
鉄造不動明王の瞳に宿る2つの水晶は、徳川3代将軍家光の乳母・春日局が1600年に大山寺に籠もり、家光が将軍になれる様にと祈願したところ、見事に叶ったことから、春日局がその御礼として寄進したものです。
そうしたことも含めて、この御本尊は五穀豊穣・商売繁盛の他、一願成就のご利益もあるとされています。
「納め太刀」
かつて源頼朝が大山寺に自らの太刀を奉納し、 見事に成就(鎌倉幕府を開く)したという伝承から、武士を中心に広まったとされる大山詣りの「納め太刀」です。
その証拠に、今も大山には江戸時代に奉納された「納め太刀」が多く残っており、願いの強さや見栄えを競って、中には6mの長さに及ぶ巨大木太刀も納められています。
現在では流石に太刀を持っての参拝ができないため 、大山寺で太刀祈願の絵馬を奉納します。
この祈願では勝負運はもちろんのこと、”太刀(たち)”だけに災いや病魔を断つ(太刀=災いを断つ)というご利益もあるそうです。
かわらけ投げ
さらにやっておきたい祈願がまだあります。
不動明王の功徳が込められた2枚の土器(かわらけ)を、同じく不動明王が見守る幸福の谷に投げる「かわらけ投げ(300円)」です。
こちらでは1枚目を幸福の谷に向かって投げて厄落とし、 2枚目を直径2.5mの福輪に通せば願いが叶うと言われています。
大山阿夫利神社
大山寺はミシュラングリーンガイド・ジャポンで一つ星ですが、「大山阿夫利神社からの眺望」のみ二つ星となっています。
その絶景を楽しんだ後は、大山阿夫利神社での参拝を済ませましょう。
ですが、ここでやっておきたい祈願が神様が鎮座する拝殿の真下を通り抜ける地下巡拝路にもう一つあります。
大山阿夫利神社の主祭神が鎮座する真下に建つ灯明殿は、まさに神様のお膝元で諸願成就の祈願が出来るという全国的にも珍しい参拝所です。
そのため、その御利益も絶大だと言われ、願意に応じた祭壇にお灯明を奉納(300円)が出来ます。
次回は大國魂(おおくにたま)神社です。
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にじいろジーンで紹介された大國魂神社のご利益を授かれるスポットとは?
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